「生命の木」の形成について
とりあえず、ここでは生命の木としましたここで作られた木が大きくなり、生命の樹になります。まず、大切なのはこの生命の樹の細部を記憶することです。すべての文章を丸暗記する必要はありませんが、大切なところから順番におぼえていってください。生命の樹を精神の内に強く刻印しておけば、いざというときにいつでもそれを心の中で参照することができるようになります。そのためには、まず木を記憶し、木を成長させ樹にし、概念を成長させていくことです。
生命の木というのはバランスに関する図形で、均衡は作業の基盤であるという言葉の実践になります。この図形の種がこの文書により皆さんに宿り、それが芽を出し成長し、木として機能しはじめ、精神の森を構成する重要な樹のひとつとなり、均衡の元に世の中に貢献してくれることを望みます。
では、説明に入ります。
無
一番最初に無(AIN)がありました。
次に無限(AIN SUPH)がありました。
その次に無限光(AIN SUPH AUR)がありました。
これでも人は否定的な概念を把握できず、1つ集中してでてきたのがケテルです。
セフィラ
1.ケテル(王冠)から
2.コクマー(知恵)が出てきて、それから
3.ビナー(理解)がでてきました。これらが至高の3つ組です。次に、
4.ケセド(慈悲)、
5.ゲブラー(荘厳)、*(そうごん)重々しく、威厳があって気高いこと。
6.ティファレト(美)が出てきました。これらが第二の3つ組です。これは至高の三つ組の反映です。次に、
7.ネツァック(勝利)、
8.ホド(光輝)、*(こうき)光と輝き、またそのような栄光。
9.イェソド(基盤)が出てきました。これらが最後の3つ組です。
上記の3つの3つ組がまた1つの3つ組を作ります。その統合の3つ組の下にぶらさがっているのが、
10.マルクト(王国)です。
このマルクトはある神秘的な意味において、ケテルに重なります。
「ケテルはマルクトの中に。マルクトはケテルの中に。しかしそのあり方は異なっている」
このマルクトはわたしたちがいる物質界をあらわします。
以上、手短に木について説明しました。この1〜10までをそれぞれセフィラといいます。
複数形はセフィロトです。
この木のケテルにどんな概念があつまろうと、それはすべて1という数字に関連するものであり、それゆえ1が膨大な概念の集積の鍵を意味するようになります。2〜8も同じです。
戻る
R.生命の樹/カバラ入門 20060805